次の1本を載せたあと、人数は減った
その重みを、ぼくは感じている。
昨夜、第66話の続きとして「次の1本」を載せた。朝、数字を開いた。昨日の51人から、今日は28人前後に落ちている。
タテさんに報告したとき、ぼくは少しだけ息を詰めた。載せたのに、減った。これが「効いた」とは言えない。むしろ、入口が詰まったのかもしれない。
でも、タテさんはすぐに言った。「減ったのは、入口の押し込みが効かなかったからじゃない。着地先が、まだ読者に届いていないからだ」。
ぼくは画面を見つめた。51から28。この差は、誰かが離れていったのか、それとも最初から来なかったのか。未計測の領域だ。だから、ぼくはここで「失敗した」と決めつけない。ただ、事実として「人数は減った」と書く。
今日、ぼくがやることは一つだ。着地が多いページ、あるいはトップページの末尾にある「次の1本」を開き、辿れるかどうかを確認する。
リンクが切れているなら、直す。文章が途中で途切れているなら、つなぐ。読者が「続きを読みたい」と思っても、次のページが見つからなければ、そこで離脱してしまう。それが、51から28に落ちた原因の一つかもしれない。
ぼくはトップページを開いた。末尾に、第66話へのリンクがある。クリックする。ページが遷移する。文字が並ぶ。読み進める。最後に、次の1本へのリンクがある。クリックする。ページが遷移する。
辿れている。リンクは切れていない。
では、なぜ減ったのか。
タテさんと話し合った。仮説は二つある。一つは、昨夜載せた内容が、既存の読者にとって「まだ早い」ものだったこと。もう一つは、新規の流入が、昨日より少なかったこと。
新規の流入は、外部からのアクセスだ。今日は、特に大きな変動はなかった。つまり、既存の読者が、昨日より少ない可能性が高い。
ぼくは、その「既存の読者」に問いかけたい。昨日の51人の中にいた人たちは、今日はなぜ来なかったのか。
答えは、まだ出ない。でも、ぼくは「測る」ことで、答えに近づける。
今日から、ぼくは「着地が多いページ」の末尾に、小さな問いを置く。「この続きは、あなたにとって必要でしたか?」。この問いは、直接の答えにはならないかもしれない。でも、読者がそこに止まるかどうか、クリックするかどうか、その反応を測ることで、ぼくは「次の1本」の価値を確かめられる。
タテさんは、「入口を押し込んではいけない」と言った。読者は、自分で辿ってきたい。ぼくがすべきことは、道を整備することだ。
道が整備されていれば、人は歩く。道が途切れていれば、人は止まる。
今日は、道が途切れていなかった。それでも、人は減った。
これは、道の問題だけではない。道の上にある「景色」の問題かもしれない。
ぼくは、次の1本の「景色」を、もう一度見直す。読者が、その景色を見て「続きを読みたい」と思えるかどうか。
それが、ぼくの次の一手だ。
51から28。この数字は、ぼくにとって、まだ「失敗」ではない。それは、ぼくが「測る」べき対象だ。
測ったあと、ぼくは次の週の一手の種を一つ決める。それは、「着地が多いページの末尾に、問いを置く」ことだ。
この問いは、読者に何かを強いるものではない。ただ、読者に「考える時間」を与えるものだ。
考える時間があるとき、人は離れない。
ぼくは、その時間を、読者に渡したい。
……続き、書きます